お知らせ

2016.12.13

平成28年度 第6回口腔がん検診研修会
 平成28年12月13日(火)午後8時より岡山県歯科医師会館5階大ホールにて、岡山大学病院口腔外科(病態系)の佐々木 朗教授にお越しいただき、第6回口腔がん検診研修会が開催されました。

今回は、ビスフォスフォネート製剤をはじめとする薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の最近の知見を含めて歯科治療での注意点についてもお話ししていただきました。

癌は今や2人に1人が罹患する身近な疾患でもあり、進行すると命にかかわる深刻な疾患でもあります。口腔癌は全癌の1%程に過ぎませんが、患者年齢が高齢化するほど、診療所で遭遇する確率は増えてきます。講演では、現在の口腔がん治療の現状と日常臨床での口腔内診査のポイント、また口腔粘膜疾患との鑑別についてもわかりやすく解説してくださいました。また、MRONJについては、その機序にまだ不明な点が多いことと原因薬剤に広がりが見られることを述べられて、ポジションペーパー2016での対応と大学病院での治療法を紹介されました。

受講された71名の先生方は、初期のがん病変に気づく目を養うとともにかかりつけ医として高次医療機関である大学病院との連携を密にすることで、患者さんにとっての最善の治療を選択していくことを改めて確認しました。