お口の健康情報

No.7『根菅治療について 』
 虫歯が進行して歯の神経まで炎症が進むと、熱いものや冷たいものがしみたり、ズキズキと痛んだりします。これは歯の神経に細菌が入り込んで炎症がおきているためにおこります。そして、そのまま放置していると、一時的に歯の痛みは治まりますが、歯茎がはれたり、歯をかみ合わせたときに痛んだりと、より激しく痛むようになります。これは神経が細菌に感染して死んでしまい、炎症が根の先から周囲の組織にひろがるために起こります。

 このように虫歯や歯周病などで歯の神経が炎症をおこし、保存できなくなった歯の神経を取り除き、歯の内部の感染した部分を清掃除去して消毒し、細菌が再び侵入しないように完全に密封することを「根管治療(歯の根っこの治療)」と言います。

 歯の根は奥歯では複数本あり神経の入っている管は根の先にいくにつれて、しだいに細くなり、中には曲がっている場合もあります。そのため、炎症がおきてやむなく根管治療が必要になった場合には、神経を根の先まで完全に取り除き、消毒してきちんと神経の代用品を詰める処置になります。

 根管治療を受ける必要のないよう早めの治療を受けるのはもちろんですが、残念ながら根管治療になった場合は、根気よく最後まで処置を受けるようにしましょう。

岡山市歯科医師会

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