お口の健康情報

No.18『口の中の手入れ(口腔ケア)~誤嚥性肺炎を防止する~』
 誤嚥性肺炎というのは、嚥下(飲み込み)が不十分で、肺に流れ込んだ汚れが原因で肺炎を引き起こすことをいいます。

 口の中には多くの微生物が生息、繁殖しており、食べ物のかすや歯垢が残りやすいものです。これらは口臭の原因にもなります。それらの微量な汚れがのどから気管に流れ込むことがあります。特に、脳梗塞などの病気でのどに麻痺があったりすると、食べるときにむせたりしますが、知らない間に気管に流れ込むことがあります。流れ込んだ汚れが原因で、誤嚥性肺炎を起こすと、いのちを脅かすこともあります。自分で口の中の清掃が十分できない方の口腔ケアをすることは、肺炎を減らすことに役立ちます。

 口腔ケアとは、歯をきれいにするだけでなく、歯ぐきや舌の表面、頬の内側や上あごの表面、入れ歯など、口腔内の全てをきれいにすることです。口臭を減らし、口の中もさわやかないい気持ちになるものです。こうして口腔ケアすることで、口の感覚が刺激され、麻痺して失われていた機能を回復するリハビリにも役立っています。

岡山市歯科医師会

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