お口の健康情報

No.21『お子さんの歯は大丈夫?』
 最近の子供たちのお口の中の状態ですが、むし歯については罹患率が低下し、軽症化の傾向にあります。反面、歯肉炎は増加傾向、低年齢化にあり、歯列不正も増えてきています。お子さんの歯は大丈夫ですか?

 子供の歯肉炎の多くは歯垢が原因でおこる不潔性歯肉炎と呼ばれるものです。ですからきっちりとした歯磨きを行えば症状は改善されます。
 歯磨きのポイントとしては、
(1)歯と歯茎の境目に重点をおく
(2)歯ブラシの毛先は少し角度をつけてあてる
(3)電動歯ブラシも効果的
(4)歯肉炎が重度の場合にはうがい薬を少し薄めて使うことも効果的、などが挙げられます。

 歯列不正の矯正治療についてですが、まずは本当に矯正治療が必要かどうか、正確な診断が必要です。そのためにもご心配があれば歯科医院を受診されて現状の把握をされる事をお奨めします。

 矯正の早期治療は、治療法の選択肢が多く、簡単な治療で効果がでる場合が少なくありませんので、治療の必要があるようでしたら治療の開始を検討されればいいと思います。その際には、矯正治療は保険外診療であり、費用もかかり、期間も長くかかりますので、主治医とよく相談される事が大切です。

 定期健診については、お子さんの口の中の状態は皆さん色々ですので一概には言えませんが、概ね3~6ヶ月位の間隔で健診を受けられればいいと思います。特に小学生のお子さんは、歯の交換期にもあたり、色々と問題が起きやすいので、お口の健康を維持するためには年1回の検診だけでは不十分だと思います。

 定期治療にならないためにも、定期的な受診をお奨めします。

岡山市歯科医師会

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