お口の健康情報

No.26『おいしく食べる!』
 突然ですが、「おいしく食べる」ために必要なものは何でしょう?
おいしい料理はもちろんですが、場所の雰囲気、一緒に食事をする人、BGMなどなど。
たとえば、お気に入りの店で、楽しい会話とジャズのBGM。あるいは、砂浜で波の音を聞きながら、バーベキュー。

 「おいしく食べる」ために使う脳の機能は、大脳の70~80%を占めるそうです。
言い換えると、「おいしく食べる」という行為は、脳の機能を活性化させる助けにもなります。障害を持たれた方や高齢を迎える方の予防として「おいしく食べる」ことは、最も楽しいリハビリとなるのです。

 誰もが「おいしく食べる」ために、3つの要素があります。
(1)食べる環境
 食事の場所、器、BGM、食形態などです。食形態というのは、きざみ食とか、ミキサーで粉砕した食物などです。ミキサー食などは、このままだと何の食べ物かわからず、あまり食欲がわきません。でも増粘材などで、元の形に復元すれば、おいしく食べることも可能になります。
(2)お口の健康
 虫歯や歯周病がなく、口の中がきれいで味覚も正常な状態です。歯はもちろん、舌もお掃除をしないと味覚を損なう恐れがあります。
(3)食べる機能の正常
 脳梗塞等の後遺症で摂食・嚥下障害がある場合は、口腔のリハビリが必要となります。食前に行う「お口の体操」など、ご自宅で簡単にできるリハビリもあります。食べる楽しみは、生きる喜びのなかでも大きな要素となります。

 岡山市歯科医師会は、「おいしく食べる」環境づくりを目的として、様々な職種の方々と連携して「食介護おかやま研究会」を設立、活動しています。「食介護おかやま研究会」へのお問い合わせは、岡山市歯科医師会事務局(TEL086-224-1257)までご連絡ください。

岡山市歯科医師会

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