お口の健康情報

No.31『キシリトールで虫歯予防!』
 みなさんご存知とは思いますが、虫歯菌は歯の表面に付着したプラークの中の糖をエサにして酸をつくり、歯を溶か(脱灰)していきますが、プラークを取り除くと唾液の中のカルシウムイオンとリン酸イオンが歯を修復(再石灰化)してくれます。

 この脱灰と再石灰化の均衡が保たれていると虫歯になりませんが、脱灰の時間が長くなると再石灰化しきれずに虫歯になってしまいますので、食後はできるだけ早期にプラークを取り除きましょう! ではどうしてキシリトールが虫歯を予防できるのかというと、
(1)キシリトールの甘さにより唾液の出る量が増え、歯の再石灰化が促進されます。また、この効果はガムとしてキシリトールをとればより効果的です。
(2)虫歯菌は糖をエサにしてエネルギー、酸などをつくりますが、キシリトールはエサにはなりません。それでも虫歯菌はキシリトールを取り込むことをくりかえしますので菌の活動が弱まり、お口の中で酸がつくられなくなります。
(3)歯の表面についている粘着性のあるネバネバしたプラークはキシリトールによって落ちやすいサラサラのプラークになります。そのため簡単に取り除くことができるのでブラッシング効果があがります。

 ただし、キシリトールも万全ではありません。ブラッシングはみなさんが思われているより結構むずかしいことで、知らない間に虫歯が進行してしまうこともよくあります。年に数回は歯科医院で診てもらってください。

岡山市歯科医師会

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