お口の健康情報

No.42『ながらブラッシング』
 「ながらブラッシング」。ちょっとお行儀悪く聞こえるかもしれませんが、テレビを見ながら、新聞読みながら、お風呂に入りながら、など何かをやりながらでも結構です、一日一回は時間をたっぷりかけて歯を磨きましょうってことなのです。一般にお口の中に残った食べかすが口腔内の細菌により分解され歯垢となって酸を出し虫歯をつくったり、歯周病を引き起こすまで食後およそ24時間かかるといわれています。ですから一日何回歯を磨くという回数よりもむしろ、たとえ一日一回でも完全にお口の中の歯垢を取り除くことが虫歯、歯周病の予防には効果的です。

 忙しい生活の中ではなかなか朝やお昼はそんなに歯みがきに時間は取れないと思います。やはり一番時間を取りやすい夜、夕食の後テレビを見ながら、お風呂に入りながらでも結構です。たっぷり時間をかけ丁寧にお口の中を隅々まで磨くようにしましょう。しかし、いくら「ながらブラッシング」といってもテレビや新聞のほうばかりに気をとられていては同じところばかりブラッシングしてしまい、磨き残った所ができてしまいます。歯の裏側等磨きにくい所から磨き始めるというように順番を決めて、自分が今磨いている場所を意識しながらお口の中全体を磨くように心がけてください。

 またお口の中の状態は、歯並びや虫歯や歯周病の程度、年齢等人によってそれぞれ違います。そのため定期的にかかりつけの歯科医院で、歯垢の磨き残しや歯石をチェックしてもらい、自分に合ったブラッシング方法を指導してもらうようにしましょう。

岡山市歯科医師会

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