お口の健康情報

No.51『”ドライマウス”あなたは大丈夫?』
 ドライアイという言葉は、よく聞かれると思いますが、ドライマウスってご存じですか?
口の中がいつもネバネバしている、ぱさついたものが食べにくい、1日中のどが渇いてペットボトルが手放せない、口臭が特にひどい、口が渇いてしゃべりにくい、入れ歯がすぐに落ちてしまう、等々あてはまりませんか?心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

 このように、口の中が乾く症状がでる疾患をドライマウスといいます。知らず知らずのうちに、不愉快な思いをして、こんなものだと思ってすごしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 ドライマウスの方は、近年急増してきていて、潜在患者数は、800万人にも上るともいわれています。唾液が出にくくなるのが、ドライマウスですが、唾液には、抗菌作用、粘膜保護修復作用、酸の緩衝作用、歯の再石灰化作用、食べ物を飲み込みやすくする作用、消化作用、その他にもまだまだたくさんの働きがあります。したがって、唾液が十分に出ないということは、大問題なのです。そのままでは、QOL(生活の質)の低下を引き起こしてしまいます。

 ドライマウスの原因は、老化、薬の副作用、ストレス、他の疾患による場合などがあります。つまり、ドライマウスは、現代の社会環境が生み出した、現代病ともいえます。疑わしいと思われたら、かかりつけのお医者さん、もしくは歯医者さんの診断を受けましょう。軽度の場合は、唾液腺のマッサージを行う。口の周りの筋肉を鍛えて、咀嚼力をアップさせる。また、ストレスを溜めない生活を心がける。こうすることで、唾液の量は増えて改善する場合もありますので試してみてください。

岡山市歯科医師会

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