お知らせ

2015.04.26

公衆衛生部「食介護おかやま研究会」発足記念講演会を開催しました。
講師として金沢市ご開業で現日本歯科医師会学術委員の杉政和先生をお招きして「がんの終末期と「食」~自分らしく生きるために~」と題しご講演いただきました。
19年間の石川県済生会病院緩和ケア病棟における終末期がん患者の診断、治療のご経験をもとに「我々歯科医師が関われることは大変多くあり、またそれが人としての尊厳であり終末期の患者にとっての『生きる希望』である『食べること』を支える大きな力となり得る」と強くご教示いただきました。終末期がん患者の食を守る上で特徴的に生ずる口腔トラブル(口腔乾燥症など)に対する対処の仕方、患者の状況を見極めたうえでケアとキュアのバランスをどのように取っていくかなど、手技的なヒントのみならず治療中心に傾倒しがちな我々にとって、医療人として患者の人生に寄りそえる重要性を再認識させられました。