お知らせ

2017.01.28

「食介護おかやま研究会」
岡山市歯科医師会「食介護おかやま研究会」では、摂食嚥下の勉強会を岡山県歯科医師会館5階大ホールにて3回シリーズで行いました。
第1回と第2回は岡山旭東病院リハビリテーション科 言語聴覚士の渡邉薫先生と社会福祉法人 淳風福祉会若宮園 管理栄養士の 石井恭子先生に講師をお願いいたしました。
第3回の前半は、岡山市歯科医師会公衆衛生部参与の角谷真一先生に他職種の方を対象に30分の講義をしていただき、後半は、ワーク  ショップ形式の意見交換会をいたしました。総括として渡邉・石井両先生ならびに岡山県 歯科衛生士会 常務理事の武田明美先生と岡山大学病院スペシャルニーズ 歯科センター  助教の村田尚道先生にもご意見を賜りました。各回の日時とテーマは以下の通りです。

第1回 平成28年8月31日(水)、第2回10月4日(火)
  午後8時~10時     『お口の変化に気づいてますか?』    
 
第3回 平成29年1月28日(土)
  午後6時~6時40分   『摂食嚥下障害に必要な歯科の基礎知識 』
  午後6時45分~8時   『うまく食べられない人にどうかかわるか』意見交換会

 第3回では、角谷先生が、①滑舌低下②わずかのむせ・食べこぼし③噛めない食品の増加というお口の変化に気づくことで、全身の虚弱(フレイル)予防につなげることができると 話されてました。
意見交換会では、「入れ歯を作ってほしい」というテーマに対して、参加者79名(歯科医師 25名、衛生士 20名、ST 15名、その他 19名)が9つのテーブルに分かれて、いろいろな職種の方が協議できるようにしました。慣れていないとデータの見方をはじめ多くの患者情報から適確な身体状況の把握ができません。患者への指導や助言などはなおさら難しいです。ただ、カンファレンスで揉まれている職種の方は次々と意見を出され、それを聞かせてもらうことで、こういう所を見るのか、この方向からも考えないといけないのかなど感心するとともに大変勉強になりました。短い時間での協議でハードルが高かったのではないかと思われましたが、2つめの症例では少し慣れて顔を突き合わせて思ったことを言えるようになりました。「慣れる」、「顔を合わせる」ことがまず第一歩になると実感いたしました。今後、多職種の方が集って意見交換ができる場を作ることも大切だと思いました。